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ひと知れず されど誇らかに書け

「完全ネタバレ 岡村靖幸『やばいよ!この気持ち。』in中野サンプラザ2日目に行ってきた

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ネタバレ多数ですので、ご注意下さいませ。

※セットリストは一番下に記載してあります。

 

 

さて岡村だ。靖幸だ。いわゆる岡村ちゃんだ。

(久しぶりに岡村のことを書くよろこびにうち震えるわ)
ほぼ毎年恒例となっている秋の東名阪プチツァー。今タイトルは「やばいよ!この気持ち。」(このタイトルをつけた時点で、本来気づかなくちゃいけなかったわ、岡村ちゃんの絶好調具合を。)
初日からセトリがやばいと評判になっていたので、期待増し増しで行ってまいりました。
いやー、結論から申し上げますと、セトリよりなによりまず、岡村の出来上がりっぷりがすごかった。
中野二日目ということで、声の具合はいかがなかんじでしょうか、と揉み手をしながら見始めましたが、むしろ身体があったまってます的な、聴いていて一切不安のない声量と安定感。
私も長年岡村をガン見し続けてまいりましたが、ついにここまで来たか!と驚愕の岡村史上最高と思われるコンディションを目撃することができ、感無量でございます。
その証拠に、岡村ちゃん会心の歌唱後のドヤっとした顔の多かったこと。
「フォーっ!」やら「オーライ⤴︎!」やらの叫びにまで余裕ありあり。
今の俺はなんだって歌えるさ、という自信にみなぎった姿、かっこいい…。

あまりにも感動にうち震えたので、詳細な部分がざっくりと抜け落ちておりますが、とりあえずセトリにそって振り返ってみましょう。

 

1曲目からしてすでにチャックが止まらない「いじわる」
オープニングのうすーい幕のある状態のライティングが2011年以降一番ゴージャスで、とにかくそこからして気分があがったのですが、その時の曲にちらりちらりと「いじわる」のイントロ部分が入っていたのですよね。でも、いざ始まってみると、何の曲?となるこれまたアレンジの鬼才、今まで聴いた中で一番テンポを抑えた「いじわる」をご披露。どんだけ聴いてきたかわからないこの曲ですが、斬新と言うか新鮮というか、今の岡村ちゃんのステージにぴったり。
しかし、マイクを持ちながらパンと一度うっかり大きく手を叩くなど、安定した姿を見ることができ、私の緊張感も完全にその瞬間ゆるみました。ありがとう。

そして2曲目に「ハレンチ」。2012年エチケット+以来7年ぶり。ガンガン頻繁にやってほしい曲のひとつです。
あ、相変わらず私のおDATEでの岡村に対するロックオン具合は、あとで自分にひくくらいのものでいつダンサーのお二人が出てきたか、間のMCで何が行われていたかの記憶が定かではなくなるレベルなのですが、ハレンチにおいてはフォーメーションがしっかりできているダンスっぷりに感動。
今回のステージ全般において、ダンサーとのシンクロが多く、見ごたえがありました。

3曲目は「少年サタデー」。新しい曲がこんなに喜ばれ、こんなにみんなに憶えてもらっていて…、と完全に親戚のおばちゃん目線で見てました。今日もムササビは元気に飛行しておりました。
「どぉなっちゃってんだよ」のマンション、ファッション、あの手の動き。人生頑張っていると、こういうものがまだ見れるのですね。ありがたや。
「Lover’s Holiday」だったのかな?全然洋楽に疎いのでネットで拾った情報を挙げておきますが、歌わされました。岡村ちゃんの心の中では「こんなに有名な良い曲だから、みんな知ってるよね。知らなかったら憶えよう!さあ、歌ってみて!」なのでしょう。
岡村レベルの洋楽ハードルは高く、いまだ私は一度でハードルを飛び越えられたことはありません。

「イケナイコトカイ」、これ春にも聴いてるはずなのですが、超絶良かった。
それは絶対声のコンディションがべらぼうに良いから。後半のウォウォー部分の実に素晴らしかったこと。ここが素晴らしいと、イコールほぼほぼその日のステージ全部素晴らしいってことになりますので。
メンション、メロンパンっていつにも増して絶対確実に歌っていました。

なぜか私の涙腺決壊ポイントその1「ステップUP↑」。なぜここで泣く、自分。
生きてるから涙が出るの、と宮本浩次は歌っておりますが、まさにそれな。
なんか、生きてるーって感じがしたんです。スローバージョンも嫌いじゃないけどやっぱりこのテンポで聴きたい!
そしてステップUPつながりでステップアップLOVE。DAOKO部分のこちらへのまかせ具合というか、割り切りがすごい(笑)。いや、ありがたく歌わせていただきましたけどね。普通なら全部まるっと歌ってしまいそうな箇所も確実なるおまかせ。めっちゃオモロ。

「彼氏になって優しくなって」しなやかなキッスしたい、の部分の観客の手が岡村のそれと完全にシンクロ。したい、でふわっとさせるやつ。あれステージから観ていてうれしいんじゃないかしら。
2年半ぶりの「うちあわせ」。歌の最後の方の英語部分で「英語で歌っちゃいなよ!」ってジャニーさんかな?と思わせる岡村からの指令がツボにはまりました。これ空耳だったとしても指摘しないでください。
ずっとそう言われたと心のポーチにしまっておきます。

さあさあさあさあ。私の今回一番の褒めまくりたい曲№1。実にTour“Peach”以来30年ぶりで歌われた「愛してくれない」がここで登場。30年ぶりってどうかと思うけど、そのくらいの年月は必要だったかも。
この曲を初めてCDで聴いた時には、「私には洋楽はもういらない。だって岡村が日本語で歌ってくれるじゃないか」と思ったものです。でも、若かりし頃の私には、この曲の本当の良さはわかっていなかった!
熟した岡村が歌う「愛してくれない」、これね、来年あるとしたら全国ツアーに持参してほしいです、絶対。みんな、聴いたらビックリすっぞ!(突然の悟空)。極上でしたよ、極上。痺れるなんてもんじゃない。極上。
泣いたわ。本日2度目の涙。
そして3度目の涙がすぐ流れるわけですよ、ワーオワーオワオワオ「ターザンボーイ」で。
君のためにライオンと戦える男でいたい、ですよ、まったく。
みんな喜ぶ→岡村嬉しそう→みんなもっと喜ぶ、の無限ループみたいな空間でした。
これも5年ぶり。頻繁に歌ってください。

ねぇねぇ、岡村ってさー、の「Punch↑」からの、産んでみてでおなじみ「祈りの季節」(まさかアルバム「家庭教師」の時には、こんなにライトに子供を産んでみることを提案される曲になるとは思ってもみませんでした)の流れのかっこよさ。こういうところが天才。
「Out of Blue」も泣けたな。すぐ33年前は、とか過去のことを遡ってしまう、これ聴くと。歳ですね。ヨボヨボ。

「あのロン」でオベーションを弾く岡村、「だいすき」で女の子のために今日は歌う岡村。
この時間が永遠に続けばいいなと思います、いつだって。

 

「マシュマロハネムーン」からの「セックス」
私の苦手曲だったはずが、今回はなんだかとても好きになってしまいました。これ収穫。
と同時にセックスの歌詞を岡村ちゃんがだいぶ憶えたことに焦りを感じたので、私もそろそろ憶えます。

 

は?

 

「揺れるお年頃」のさすりタイムは、「もっと下の方?もっと下の方?」と問いかけられながら真ん中から下にむかってさすり続けていました。ソフトタッチで。かわいい歌のはずだったのに、なんでこんなことに…(褒めてます)
デンスチェンスロメンスは自分次第の「SUPER GIRL」。側転しない代わりに超踊ってます。
それでいい、それでいい。

 

さあ、今日は何が飛び出るかと待ち構えていたギター弾き語りコーナー。
私にとって、記念日となりました。
洋楽のあとに歌ったのが、井上陽水忌野清志郎「帰れない二人」
いつかこんな日がくればいいなぁと思っていました。近藤さんがマネージメントをし始めた時からかな。
RCも聴いていたと言っていたし、まああの年代の男性歌手なら聴かないわけわないものね、と思っていました。
岡村ちゃんが歌う清志郎、聴きたいなぁと思っていたら、そうきたか(号泣)。
井上陽水大好きな岡村ちゃんらしい選曲だったかもしれません。でもついに岡村が清志郎に触れた日。
やっぱり記念日です。
Blackbirdかな?これも良かった。
ほんと、弾き語りツアーやってほしいと切望。岡村ちゃんに関してはもうあれこれお願いすることはありません。十分にもういっぱい幸福をいただいているから。でも弾き語りツアーだけは切望。
で、この後の「Lion Heart」がビックリするくらい良かった。
何がいったい違ったのか?これまただいぶ聴いている曲なのに。
本日何度目かの驚愕。間違いなく声の良さだと思います。そして技術。まだまだこんな伸びしろがあるとは。恐れ入りました。

 

「vegetable」もやったんだけど、もうこれはセトリの位置がわからない。なぜなら興奮したから。
とにかく最初から最後までオベーション弾いていて、私の心のなかのキャーキャーが止まらなかったです。何度でも言うけど、ギター持った岡村ちゃん、最強。

 

「愛はおしゃれじゃない」
「ビバナミダ」
ひとりテーマパークだと思いました、岡村ちゃんって。こんなに笑わせて泣かせて。
私は終演後、こんなことをつぶやきました。
「満期だ。辛い時も苦しい時もコツコツと貯めてきた定期預金が満期を迎えた。
ありあまる富だ。 岡村靖幸、最高更新!」

若かりし早熟なシンガーソングライターが、まるで30年後の自分を予見していたかのような楽曲を作り、それにより50代がキラキラと輝いている、その現実をリアルタイムで追いかけることができる幸せ。

上手ばかりで眼鏡をはずしまくる岡村、上手の奥の奥ギリギリで歌う岡村。下手だった私はその部分だけ詰め寄って責めたいけれど(笑)それ以外は満点です、岡村ちゃん
あれほどまでに高度なコールアンドレスポンスを堂々とやりきる人を他に観たことがありません。そして、あれをやり切ることも、DATEのお客さんの醍醐味のひとつと言えるでしょう。

 

岡村ちゃんが投げたシュートは私のバスケットゴールのど真ん中に決まりました。
キャーキャー言われ続ける岡村ちゃんで、ずっとずっといてください。
今回は褒める言葉しか出てきません。岡村靖幸が存在する世界に自分も存在できて幸せです。

 

気分がぐっと高まった私は、ちとせ画伯からのプレゼントを会社の机にそっとセットしました。

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早速正確なセトリをしゅうさんがあげて下さいましたので拝借します。

 

いじわる

ハレンチ

少年サタデー

どぉなっちゃってんだよ

Love’s Holiday [EW&F

イケナイコトカイ

ステップUP↑

ステップアップLOVE

 

彼氏になって優しくなって

うちあわせ

愛してくれない

ターザンボーイ

Punch↑

祈りの季節

Out of Blue

 

あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう

だいすき

 

《アンコール1》

Vegetable

マシュマロハネムー

セックス

揺れるお年頃

SUPER GIRL

 

《アンコール2》

ギター弾き語り (中央)

  ・Jealous Guy [John Lennon]

  ・Blackbird [The Beatles]

  ・帰れない二人 [井上陽水&忌野清志郎]

  ・Dear Prudence [The Beatles]

 

Lion Heart

愛はおしゃれじゃない

ビバナミダ